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Uber の電動化に関する最新情報

「ゼロエミッションのモビリティプラットフォームへの移行に向けた Uber の意欲的な取り組みは、着実に進展を遂げてきました。現在 Uber は、ゼロエミッションの乗車サービスを提供するプラットフォームとして、世界で最も広範囲で利用できます。Uber で稼働するドライバーは、米国、カナダ、ヨーロッパの平均的なドライバーと比較して 5 倍のスピードで EV を導入しています」

Uber 電動化およびサステナビリティ部門グローバル責任者、Rebecca Tinucci


2025 年第 1 四半期の最新情報:このページには、2021 年第 1 四半期の初めから 2025 年第 1 四半期の終わりまでに Uber で完了した内燃機関車(ICE)とゼロエミッション車(ZEV、バッテリー式 EV など)による乗車の指標が掲載されています。本レポートの対象範囲は、Uber のモビリティビジネス(ライドシェア)のみです。

ゼロエミッションに向けた取り組みの追跡

ゼロエミッションのプラットフォームへの移行に向けた Uber の意欲的な取り組みは開始から 5 年を迎え、着実に進展を遂げてきました。現在 Uber は、ゼロエミッションの乗車サービスを提供するプラットフォームとして、世界で最も広範囲で利用できます。Uber で稼働するドライバーは、米国、カナダ、ヨーロッパの平均的なドライバーと比較して 5 倍のスピードで EV(電気自動車)を導入しています。

Uber は電動車への移行に関心を持つドライバーを支援するため、プロモーション、パートナーシップ、サービスの強化を通じて数億ドルの投資を行い、それに見合った成果を上げています。Uber で初めて EV の乗車を体験する乗客が増えており、世界各地で電気自動車の普及、導入の促進に貢献しています。

政府と業界が連携して経済性を向上させることで、EV の普及がより早く進むことが Uber のデータで示されています。ロンドン、バンクーバー、アムステルダムなどの都市では、政策的配慮、業界投資、強力な充電ネットワークが揃うことで、Uber サービスの走行距離の 3 分の 1 以上で電気自動車が利用されています。

こうした大きな進展が見られるものの、Uber の目標を完全に達成するには、依然として高い障壁があります。高額な初期費用、充電インフラの不足、一貫性のない政策支援が、EV の導入の普及を引き続き妨げています。現在の傾向を踏まえると、モビリティサービスと配達における 2025 年の残りの目標を達成することは難しい見通しです。また、2030 年の目標も、政府と業界全体で連携して対応を強化しない限り達成できません。

当初から述べているように、気候変動対策はチームスポーツであり、進展には連携した取り組みが不可欠です。そのため Uber は、官民投資が協調的に実施されている都市での取り組みを優先する傾向を強めています。

重要な手段の多くは当社の管理下にはありませんが、Uber は引き続き、この移行に全力で取り組み続けます。それは正しい行動であるだけでなく、直接的かつ戦略的なビジネス上の利益ももたらすからです。EV の運用コストの低下と電気自動車に対する乗客の需要の高まりにより、世界中で何千人ものドライバーが収入を増やしています。乗客の評価によれば、EV による乗車体験の満足度は高く、EV の選択が増加しています。

最後に、これからの時代はカーシェアリング、電動化、そして自動化が主流となっていきます。今後登場する自動運転型 EV は、サステナビリティの達成に大きく貢献することになるでしょう。

これまでの進捗、主な分析データ、2025 年以降の重点分野に関する最新情報を以下でご覧いただけます。

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Uber 電動化およびサステナビリティ部門グローバル責任者、Rebecca Tinucci

2025 年 5 月 7 日

ZEV ドライバー

2025 年第 1 四半期に、世界中で 23 万人を超える ZEV ドライバーが Uber アプリでサービスを提供しました。1 年前の同じ期間と比較して、60% 以上増加しています。

指標:2021 年第 1 四半期以降 Uber で稼働した ZEV ドライバーの月間平均値(四半期別)。Uber アプリを使用しているドライバーは、月に 1 回以上の乗車を完了した場合、その月に稼働したものとして計上されます。

ZEV の配車

2025 年第 1 四半期に、Uber で ZEV ドライバーが完了したゼロエミッションの乗車サービスの回数は世界で 1 億 500 万回を超えました。1 年前の同じ期間に Uber で行われた ZEV での乗車サービス回数よりも 60% 以上増加しています。平均すると、Uber での ZEV による乗車サービスは 1 秒に 13 回以上行われていることになります。

指標:Uber アプリで手配され、ZEV ドライバーによって実行された乗車サービスの回数(2021 年第 1 四半期以降、四半期ごとに集計)。

ZEV の普及率

2025 年第 1 四半期には、ZEV のドライバーが完了した乗車サービスの走行距離が、ヨーロッパでは全体の 15.3%、カナダと米国では全体の 9.1% を占めました。これは一般のドライバーを何倍も上回る導入レベルです。2024 年の BloombergNEF のレポートで公開された数字によると、ヨーロッパの Uber パートナードライバーの間では、ZEV の利用が一般的なドライバーと比較して約 5 倍の速さで広まっています。

過去 4 年間で、Uber での完全な電気自動車による走行距離の平均年間増加率は、ヨーロッパで 3.1 パーセントポイント、米国とカナダで 2.2 パーセントポイントでした。この期間に記録された年間増加率の最高値と最低値は、ともに昨年の数値です。2024 年第 1 四半期以降、ZEV の利用率はヨーロッパで 6 パーセントポイント以上増加し、米国とカナダでは 1 パーセントポイント未満の増加にとどまりました。

指標:Uber アプリで手配されたすべての完了した乗車の走行距離に対して、ZEV で完了した乗車の走行距離が占める割合(2021 年第 1 四半期以降、四半期ごとに集計)。カナダ、米国、ヨーロッパのベンチマークデータは 2024 年現在のもの(この更新時点で入手可能な最新データ)で、国際エネルギー機関から提供されたものを使用しています。「BEV」とは、バッテリー式電気自動車を指します。

乗客輸送の炭素集約度

2024 年、Uber 利用による乗客 1 マイルあたりの平均 CO2 排出量は、ヨーロッパで 197 グラム(1 キロメートルあたり 123 グラム)、米国とカナダで 340 グラム(1 キロメートルあたり 212 グラム)でした。2021 年と比較し、乗客輸送の炭素集約度指標はヨーロッパで約 14%、米国とカナダで 6% 減少しました。

欧州、米国、カナダにおける乗客輸送の炭素集約度は、2023 年から 2024 年にかけてわずかに増加しました。これは、平均乗車人数が微減し、「回送」(旅客を乗せる前や迎えに行く際の走行距離)による走行が増加したことによるものです。

米国およびカナダ
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指標:乗客輸送の炭素集約度、つまり乗客 1 マイルあたりの推定 CO2 排出量は、Uber が使用する年間効率を示す指標であり、世界中の行政機関や企業での活用が広がっています。ライドシェアやオンデマンドのモビリティサービスにおいては、回送車の走行による排出量も計算に含まれます。

乗客輸送の炭素集約度の算出方法については、Uber の 調査方法解説書をご覧ください。Uber を利用する車両の平均燃費が欧州と米国・カナダで著しく異なることが、これらの地域における炭素集約度の差の主な理由となっています。欧州の Uber アプリで使用される車両は、ZEV やハイブリッド車の割合が高く、燃費にも優れています。加えて、米国では燃費報告基準がより厳格であり、さらに 2021 年以前に欧州市場で完了した乗車の炭素集約度を計算するための十分なデータがないことも要因となっています。

分析と詳細

  • EV をすべての人に:バランスの取れた方法で成熟しつつあるテクノロジーを導入(2024 年)

  • サステナブルな選択をより実りのあるものに(2024 年)

  • ヨーロッパにおける電気自動車によるモビリティサービスの推進方法(2024 年)

  • 持続可能なルートの利用による排出量の削減(2023 年)

  • Uber が自家用車と根本的に異なる理由(2021 年)

  • 炭素強度の移動度の測定(2019 年)

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よくある質問

  • Uber の電動化に関する最新情報では、Uber アプリで可能になった乗用車の移動における炭素関連の排出量と電動化について、実績に基づく指標を関心のある関係者に提供しています。

  • この最新情報は Uber のモビリティプラットフォームの実際の利用状況に基づいており、Uber の電動化への影響について透明性の高い情報を提供し、プラットフォームの効率化をサポートする取り組みを改善するのに役立ちます。

  • 指標には以下の要素が含まれています。

    • 2040 年までに世界の Uber で 100% のゼロエミッションモビリティを実現するという目標の進捗を測定するための、Uber の登録ドライバーによる ZEV の利用状況(ZEV で完了した乗車の走行距離の割合)。
    • 乗客輸送の配車での走行距離 1 マイルあたりの排出量を測定する乗客輸送の炭素集約度
  • Uber は乗車輸送の炭素集約度を削減し、ゼロエミッション車両の利用を増加させるという野心的な目標を掲げています。この取り組みにおいては、進捗状況の測定と透明性を重視しています。

  • Uber アプリでの乗車サービスは、移動手段を探している人々が利用できるさまざまな交通手段の 1 つです。移動の選択肢は、さまざまな地域の市場環境により大きく異なります。US National Household Travel Survey のデータを Uber が分析した結果、最も持続可能な交通手段(公共交通機関、徒歩、自転車)の世帯あたりの利用率が高いほど、ライドシェアやその他のオンデマンドソリューションの利用率も高いことが示されています。

  • 上記の指標の多くは、現在、世界中で Uber アプリを使用して完了したすべての乗客の乗車を対象としています。Uber は、CO2 排出量や、Uber を利用する乗車で生じるその他の影響分野に関して、今後も定期的に報告を行います。

  • Uber は年に 1 回以上指標を更新しますが、一部の指標はさらに頻繁に更新されることがあります。Uber は暦年単位で集計した排出量の指標(乗客輸送の炭素集約度など)を毎年発表する予定です。

  • Uber では、「ゼロエミッション車」(ZEV)という用語をカリフォルニア州大気資源委員会(CARB)欧州交通環境連盟(T&E)と同意味で使用しています。具体的には、車載電源から直接 CO2 やその他の基準大気汚染物質(窒素酸化物、粒子状物質、CO2、硫黄酸化物など)を排出しない自動車を指します。用語の地域的な違いについては、読者の判断で適宜ご考慮ください。

    Uber アプリを使用しているドライバーが現在運転している ZEV は、バッテリー式電気自動車(バッテリー式 EV)と、極まれに使用される水素を燃料とする燃料電池電気自動車(FCEV)の 2 種類です。

    自明ですが、ZEV の「ゼロ」とは車の「排気管」からの排出がないことを意味し、車とそのエネルギー源の生産から廃棄に至るまでの排出をすべて考慮しているわけではありません。一方、すべてを計算に入れた場合、独立した専門家によるライフサイクル分析では、「現在登録されている中型バッテリー EV の平均的な耐用年数における排出量は、同等のガソリン車と比べて、ヨーロッパではすでに 66%~69%、米国では 60%~68%、中国では 37%~45%、インドでは 19%~34% 減少している」とされています。

  • Uber の電動化に関する最新情報は、現在、Uber のモビリティビジネス(ライドシェア)における電化および排出量の指標のみを対象としています。今後、配達サービスでの二酸化炭素排出量と電動化に関する進捗を反映することを目標としています。

    梱包についても、販売業者が持続可能な方法へと移行するよう継続的に投資を行っています。ただし、電動化と同様に、進展には連携した取り組みが不可欠です。Uber では、官民投資が協調的に実施されている都市を優先して取り組み進めています。たとえばフランスでは、国の政策や地域の取り組みの支援を受け、プラットフォームで使用される梱包材の 60% 以上がリサイクル、再利用またはコンポスト可能となっています。

    進展は見られるものの、現在の傾向を踏まえると、2025 年の目標をすべて達成するのは難しい見通しです。また、2030 年の目標も、政府と業界全体で連携して対応を強化しない限り達成できません。

    重要な手段の多くは当社の管理下にはありませんが、Uber は引き続き、この移行に全力で取り組み続けます。販売業者による持続可能な包装に関する Uber の取り組みの詳細については、販売業者向け Uber Eats ウェブページをご覧ください。

  • Uber はスコープ 1、2、3 の排出量を CDP に開示しています。最新スコアは、CDP の公開企業スコア検索で確認できます。これらの排出量の見積もりは、独立した第三者から限定的な保証を受けています。

本ページおよび関連する情報、最新情報、レポート、ウェブページ(以下「レポート」)には、リスクと不確実性を伴う Uber の今後の事業における予想と目標に関連する将来の見通しについての記述が含まれます。実際の結果は、予想と大きく異なる場合があります。また、本レポートは情報提供のみを目的として提供され、ビジネスや車両の入手に関する意思決定の根拠とすべきものではありません。将来の見通しについての記述を過剰に信頼することは避けてください。法律で求められた場合を除き、Uber はこの情報を更新する義務を負いません。Uber の戦略の詳細については、investor.uber.com をご覧ください。

本レポートで開示されている特定のデータは、LRQA による限定的な保証を受けています。四捨五入の方法により、保証されたデータに不一致が生じる可能性があります。

本レポートで使用される「ドライバー」、「配達パートナー」、「売り上げ」、「ゼロ エミッション車両」、「持続可能な包装」などの用語は一般的なものであり、Uber Technologies, Inc. における一般的な使用例に従っています。用語の地域的な違いについては、読者の判断で適宜ご考慮ください。

Uber のカーボンオフセット使用の概要については、こちらをご覧ください。