アジアにおいて、ライドシェアは都市交通のあり方を変えています。いくつかの都市では、従来の交通機関が新しいテクノロジーを受け入れることでこの変革を起こしています。

Uber が数か月前に事業を開始したミャンマーのヤンゴンを例に見てみると、現在、Uber アプリからボタンを押せば、正規のタクシーに乗ることができるようになっています。ヤンゴンのほとんどのタクシーにメーターがなく、乗客とドライバーが運賃を交渉していたことを考えると、非常に興味深い現象です。Uber のテクノロジーを使うことで、アプリ上で運賃が決められるようになったのです。

Uber のテクノロジーを利用することで、スマートフォンと GPS との組み合わせによるドライバーと乗客のマッチングが向上し、両者にメリットをもたらします。

そして、これはヤンゴンだけの話ではありません。Uber にとってアジアで最も新しい国であるカンボジアでも、自家用車に乗車できるサービスとともに、uberTAXI をアプリ上で開始しています。

Uber のテクノロジーが広く利用されているアジア市場では、タクシーと共にサービスを提供しています。この1年で、Uber ではインドネシアやタイ、マレーシアのタクシー会社と提携し、タクシードライバーに Uber のアプリをご利用いただいています。その中で、タクシーかそれ以外の車両かに関わらず、最寄りの車両と乗客を結ぶ、uberFLASH を開発しました。

昨月には、台湾の大手タクシー会社 2 社とのパートナーシップを発表しました。シンガポールでは、同国最大のタクシー会社であるコンフォートデルグロ社と提携についての協議を進めていますし、日本においても、パートナーとなりうる方々と協議を進めています。

これらのパートナーシップを背景に、政府の方針もイノベーション寄りに変化してきています。ライドシェアのための新しいルールを設けるだけでなく、アジア太平洋地域の多くの都市でタクシー運賃の規制緩和が進んでいます。これらの変化は広く消費者のために実施されているものであり、交通機関にも広くメリットをもたらしています。

Uber プラットフォームを活用する自動車が増えれば、到着時間が早くなるだけでなく、信頼性も高くなり、利用価値が高まります。乗客にとっても、円滑な支払いが可能になり、安全と安心が向上します。

Uber のテクノロジーは、今までにない高い効率で、多くの乗客をつなげることができます。そのため、ドライバーは流し営業をする時間や、タクシー乗り場で待機する時間を減らすことができる上、乗客を乗せる時間が長くなります。その結果、営業収入の増加につながります。ヤンゴンで Uber と提携しているタクシードライバーは、たったの 4 か月で 1 時間当たりの乗降数が 55% 増加したと言っています。また、95% 以上のドライバーが営業収入が増加したと報告しています。

都市での登録車両数が増えることで、より効率よく車両を活用でき、迎車時間が短縮され、手頃な価格で、かつ信頼性の高いサービスを実現することができます。 その結果、保有する車両を手放す個人が増え、交通量の少ない将来を目指すことができるでしょう。このビジョンは、業界全体がこの考えを受け入れ、Uber のような IT 企業とタクシー業界のパートナーシップを築くことによって実現が可能なものであり、さらにこのビジョンを真に実現することによって、アジア全域におけるモビリティの将来はより明るくなると信じています。