TOKYO JUICE
ジェフリー・室松氏
野菜と果物などの素材の味を活かし、1 日に必要な栄養素をギュッと凝縮したジュースやスムージー、アサイーボウルなどが人気の「TOKYO JUICE」。オーナーのジェフリー・室松氏は、自身の身体不調を食生活により改善された経験をきっかけに、無農薬・無添加の素材にこだわった商品を提供するお店を 2019 年、表参道にオープンされました。オープンとほぼ同時に始めた Uber Eats では、開始直後から月間売上 200 万円を達成され、現在は月間500 万円を超える売り上げを実現されています。
お店の Instagram のフォロワーも 1 万人を超えており、時代に合わせたニーズに応えつつも、ぶれない経営方針を持つ室松氏。お話を伺うと、室松氏の「毎日その日に必要な栄養を季節の果物と野菜から摂り、よりハッピーで充実したライフスタイルを過ごしてほしい」というお客さまへの熱意が伝わってきました。
1.TOKYO JUICEをオープンしたきっかけを教えてください
2015 年にアメリカから日本に帰国したのですが、帰国後の食生活があまり良くなく、体調を崩したことがお店のオープンのきっかけでした。日本食はとても好きなのですが、ラーメンやトンカツなどの脂っこいものや、ジャンクフードを多く食べていたため、 2017 年ぐらいに体調を崩し、体調不良が 1 年間ほど続きました。体中に湿しんが出て、皮膚科に行くと、ステロイドを処方される。塗って回復しても数週間後に湿しんがもっと広く出てくる。そして、さらに強いステロイドを塗るという悪循環でした。他にも、膨満感や偏頭痛、メンタル的にも集中力に欠けるなどしたため、原因を改善しようと考えました。そこで、ポッドキャストや YouTube 、本などで調べたところ、やはり食べ物が体調につながっていると分かり、食生活を改善しようと思いました。その際に思い出したのが、アメリカにいたときの生活です。アメリカでは、ジュースバーやサラダバーが多く、よく利用していたことから、日本でも同じようなスタイルで食生活の改善ができないかと考えました。外食中心の生活を自炊に切り替えたり、自分でジュースを作り始めたところ、 2 週間後ぐらいから少しずつ体調が改善されていきました。体調が落ち着いたのが半年後、皮膚の湿しんが完治したのは 9 か月後でした。
完治した後に気づいたことですが、日本には、私のように皮膚疾患やアレルギーで辛い思いをしている人が多くいるということです。そのような人が多いのに対し、健康を意識して野菜や果物の素材の味を活かしたジュースバーは日本にはほとんどない。自分の人生を救ってくれたジュースを日本に広め、一人でも多くの人にヘルシーになってほしいという思いから、会社員の生活をやめ、妻と一緒にジュースバーを開くことを決意しました。