法執行機関向け Uber ガイドライン - 米国外
Uber はプラットフォームの安全性を継続的に改善し、事業を展開する地域の安全への貢献に取り組んでいます。Uber には、世界中の法執行機関との協力を専門とするチームである法的措置
対応チーム(以降「PSRT」) があります。このチームは Uber が受けた各法執行機関からの要請を確認し、対応します。PSRT チームは、パブリックセーフティ「ポータル」または LERT@uber.com 宛てのメールによる緊急の要請への対応など、法執行機関を支援するための 24 時間年中無休の対応手順を整備しています。
また、Uber はユーザーの個人情報保護を重視しています。Uber は事業を展開する各管轄区域に適用されるプライバシー通知および利用規約に記載されているとおりに、ユーザー データを保存および保持します。Uber は、適用法および Uber の基本原則に従って法執行機関にデータを開示します。
Uber のサービスに関する最新情報は、「ヘルプ センター」および「ニュースルーム」でご覧いただけます。
このガイドおよび付記された「よくある質問」は、法的な助言の提供を目的とするものではありません。また、これらは法的強制力のある権利を生じさせるものではありません。Uber は法執行機関に通知することなく、本ガイドを更新または変更する権利を有します。
PSRT の概要
Uber Technologies, Inc. (以降「UTI」) および Uber BV は、欧州経済領域 (以降「EEA」)、スイス、英国における全ユーザーの個人データの共同データ管理者であり、UTI はその他データの唯一のデータ管理者です。Uber の PSRT チームは、該当するデータ管理者の指示に従って、世界中の法執行機関からの要請を処理します。
法的手続き、保存要請、緊急開示要請を受け、以下に反しない場合、Uber は要求されたデータを開示することができます。
- 電子通信プライバシー法 (Electronic Communications Privacy Act) を含む米国法。
- 要請元の機関が在する地域の法律および EU の「一般データ保護規則」 (GDPR) を含むその他の適用法。
- 以下に記載された Uber の基本原則。
- 「プライバシー通知および適用される利用規約」を含む Uber のユーザーに関するポリシー。
法執行機関は、PSRT に連絡する主な手段として「ポータル」を使用する必要があります。「ポータル」は、法執行機関が法的手続き、保存要請、緊急開示要請を提出する際に、PSRTT の担当者と連絡をとるための中心的な窓口となります。また、法執行機関は、提出した法的手続きに関する最新情報を入手したり、質問したりするために「ポータル」を使用する場合があります。アカウントの作成手順については、こちらをご覧ください。正式な法的手続きに関連する証拠の入手を許可された法執行機関および行政関係者のみが、「ポータル」を使用できます。「ポータル」のアカウントは、法執行機関または行政機関の正式なメール アカウントを使用して作成する必要があります。PSRT には LERT@uber.com からも連絡できます。メールによる要請は、必ず法執行機関または行政機関の正式なメール アカウントから送信してください。また、法執行機関の担当者の氏名、役職、バッジ番号または類似の識別情報 (該当する場合)、機関、直接の連絡先情報を記載する必要があります。
法的手続き、保存要請、緊急開示要請の要件
法執行機関が Uber に要請を行う際は、要請の対象となる特定のアカウントを指定する必要があります。可能な場合、法執行機関はアカウントに関連する固有の識別子 (メール アドレス、電話番号、ナンバー プレートの番号など) を提供する必要があります。多くの場合、氏名や生年月日 (収集される範囲) だけでは固有の識別子となりません。Uber が特定の乗車に関する情報を検索することで、法執行機関の調査に関連するアカウントを特定できる場合もあります。このような要請では、上記のユーザー識別情報、日付、時間、乗車 ID、乗車場所または降車場所など、乗車に関する情報が提供される必要があります。
法的手続き、保存要請、緊急開示要請は、必ず適切な Uber 事業体宛てに送付してください。
- EEA、スイス、英国の関係当局による要請は、Uber B.V., Burgerweeshuispad 301, 1076 HR Amsterdam, the Netherlands 宛てに送付してください。
- その他すべての関係当局による要請は、Public Safety Response Team, Uber Technologies, Inc.(UTI), 1515 3rd Street, San Francisco, CA 94158 宛てに送付してください。
法的手続き
法執行機関によるデータに対する要請はすべて、法的手続きによる裏付けが必要です (以下で説明する緊急の要請を除きます)。正当な法的根拠を持たない要請、過剰、曖昧またはその他の理由で不適切な要請、Uber が正当性を確認できない要請を含め、Uber は何らかの理由で法的手続きを拒否する権利を有します。 また、特定の種類の記録を米国外の関係当局に開示するには、Uber が有効な米国の裁判所命令 (刑事共助条約、共助合意または嘱託書による) を要求する場合があります。たとえば、通信内容を米国外の関係当局に開示するには、通常 Uber は有効な米国の裁判所命令 (刑事共助条約、共助合意または嘱託書による) を要求します。
Uber に求める法的手続きを有効とするには、通常次の要件を満たす必要があります。
- 適切な Uber 事業体に送付すること。
- 要請元となる機関が在する地域の法律に従って発行されていること。
- 裁判官などの適切な関係当局によって発行されていること。
- 裁判官などの適切な権限を持つ人による署名があること。
- 日付が記載されていること。
- 該当する場合、回答資料を返送する日付を提示すること。
- 合理的に特定された対象アカウント、対象アカウントについて開示を求める情報の種類、該当する日付範囲を具体的に特定すること。
保存要請
法執行機関はアカウント記録の保存を求めることができます。Uber はこのような要請を受領した時点で、法的手続きの発行を保留し、所有している保存要請の対象に関する記録またはその他の情報を保存するために必要な措置を講じることができます。保存とは、Uber が保存要請を受けた時点で Uber ユーザーのアカウント内にある記録または内容の 1 回限りの「その時点の記録のみの保存」を意味します。記録を継続的に実時間で保存するものではありません。 Uber は、理由を問わず保存要請を拒否する権利を有します。
緊急開示要請
米国および地域の法律に準拠する範囲において、人の死亡または深刻な身体的被害の危険を伴う緊急事態が発生した際に、かかる緊急事態に関連する情報を遅滞なく公開することが必要であると Uber が善意に基づいて判断した場合に、ユーザー データを自発的に法執行機関に開示する場合があります。要請されるデータは、進行中の緊急事態への具体的な対応に必要なデータに限定される必要があります。
緊急開示要請は、「ポータル」または「緊急開示フォーム」を添付したメールで送信できます。Uber はプラットフォームの安全性を重視しているため、緊急の要請に対応するための 24 時間年中無休の対応手順を整備しています。
法執行機関が緊急開示要請を提出するには、次の要件を満たす必要があります。
- 開示請求の対象となる記録の取得が法律で認められていることを証明すること。
- 情報を遅滞なく開示する必要性がある、死亡または重大な身体的被害の危険を伴う緊急事態に、かかる開示請求が実際に関連するものであることを証明すること。
- 地域の正当な法的手続きを行った場合に発生する遅延により、緊急事態により顕在化する可能性がある重大な危険があることを明記すること。
- 合理的に特定された対象アカウント、アカウント内で開示する情報の種類、適用する日付範囲を具体的に特定すること。
- 法律で義務づけられている場合は、引き続き法的手続きを行うこと。
Uber は緊急開示要請を緊急性などに応じて個別に評価し、求められたデータを作成するかどうかを単独の裁量で決定します。Uber は、緊急開示要請の評価に役立てるために追加の情報または書類を要求する場合があります。
ユーザーへの通知に関する Uber の方針
Uber は、適用法で通知が禁止されていない限り、ユーザーのデータに対する法執行機関の要請をユーザーに通知する場合があります。
Uber の安全性に関する調査手順の一環として、Uber は、申し立てられた安全上の問題に関連して、法執行機関の要請で特定された個人に連絡する場合があります。単独の裁量において、こうした連絡を行うことで以下の可能性があると合理的に判断する場合、Uber は連絡を行いません。
- 一般市民に重大な負傷または死亡をもたらす差し迫った危険性があること。
- 司法妨害となる、または司法行政に不利益をもたらすこと。
要請を送信する際、法執行機関は Uber に対し、上記の理由またはその他の正当な理由で要請に関連する人物に連絡しないことを要求できます。
Uber の基本原則
Uber は、米国外の法執行機関による要請を Uber の基本原則に照らして評価します。これらの原則に反する場合、Uber はデータを開示しない場合があります。
法執行機関の要請に関する Uber の基本原則は次のとおりです。
- すべての要請は適用法に準拠し、適切に範囲を設定されている必要があります。
- Uber が内部システムへの監視されていないアクセスを許可し、正確で完全な乗車データにリアルタイムかつ継続的にアクセスできるようにすることはありません。
- 犯罪捜査に関連する要請は、米国および対象者の居住国で犯罪となる行為と関連している必要があります。ただし、EEA、スイス、英国のユーザー データの開示に関連する要請を除きます。 これらの管轄区域では、犯罪捜査は対象者の居住国に加え、オランダまたは米国で犯罪となる行為と関連している必要があります。
- 地域の法律は、法的手続きに異議を申し立てるための方法を提供する必要があります。
このセクションでは、Uber が提供する可能性のあるユーザー データの一般的なカテゴリについて説明します。最も頻繁に要請されるデータの種類の一部について説明することを目的としており、すべてを網羅しているわけではありません。Uber のサービスの詳細については、Uber サービスのページをご覧ください。
Uber は、Uber のプライバシー通知および該当する利用規約に従ってユーザー データを収集し、保持します。Uber が収集および保持するデータは、Uber のユーザーがアカウント情報を削除した場合など、アカウントごとに異なる場合があります。そのため、有効な法的手続きに応じて Uber が提供するデータの種類は異なる場合があります。
基本的な登録者情報
乗客およびドライバーのために Uber が保持する基本的な登録者情報には、次のようなものがあります。
- 氏名
- メール アドレス
- 電話番号
- アカウント作成日
- アカウントのステータス
機器情報
機器情報には、ユーザーのモバイル機器に関する情報が含まれます。
車両情報
Uber が提供する可能性のある車両情報には、次のようなものがあります。
- ナンバー プレートのデータ
- メーカーとモデル
- 車両保険証
- 車両登録証
- 車両識別番号 (VIN)
請求情報
Uber が提供する可能性のある支払い方法および支払い源の情報には、次のようなものがあります。
- クレジット カード情報の一部 (クレジット カード番号の最初の 6 桁と最後の 4 桁) または銀行口座番号 (ドライバーと配達担当者のみ)
- クレジット カードの有効期限
- 登録されたクレジット カードの郵便番号
- その他の支払い方法
Uber が提供する可能性のあるその他の請求情報には、次のようなものがあります。
- 特定の取引に関する情報 (例: 金額、取引日時、使用された支払い方法)
乗車に関する情報
乗車に関する情報には通常、次のようなものがあります。
- 乗客に請求された乗車料金の内訳
- 乗車場所と降車場所 (緯度と経度)
- 乗客とドライバーに関する情報 (名前、評価など)ドライバーと乗客はアプリに表示する名前を入力するため、本名ではない場合や、省略されている場合があります (例: 「Christopher」の代わりに「Chris」と表記)。
位置情報
Uber はドライバーおよび乗客のモバイル機器から GPS の位置情報を収集する場合があります。ドライバーが配車依頼を受信するためにログインしてしている間は、乗車中でもそれ以外の場合でも、ドライバーのモバイル機器で Uber アプリが起動しているときにドライバーの位置情報が取得されることがあります。乗客は、機器の設定で GPS 情報の収集をオプトアウトすることを選択できます。その場合、乗客の GPS 情報は取得されません。
その他のユーザー プロフィール情報
Uber が提供するその他のユーザー プロフィール情報には、次のようなものがあります。
- 評価 (1~5 の星の数)
- 書き込まれたフィードバック/コメント
- プロフィール写真
ドライバーのプロフィール情報
Uber はドライバーに関する次の情報を保持する場合があります。
- 生年月日
- 車両情報 (上記を参照)
- 運転免許証の番号
通信情報
Uber は、ドライバーと乗客がアプリを使用して連絡をとり合う場合など、Uber アプリで行われたユーザー間の通信に関する特定の情報を取得する場合があります。これには、通信に関連する内容以外の記録、またはアプリを介したテキスト メッセージの場合は通信内容が含まれることがあります。
通信の記録には、次の情報が含まれる場合があります。
- 受信者および送信者
- 通信日時
通信内容には、アプリでユーザー間で送信されたメッセージが含まれる場合があります。
カスタマー サービスの記録
Uber が保持する可能性のあるカスタマー サービスの記録には、次のようなものがあります。
- カスタマー サポートの通話記録
- その他のカスタマー サポートの通信
その他の業務記録
Uber が保持する可能性のあるその他の業務記録には、次のようなものがあります。
- 運転免許証のコピー
他の Uber サービスに関する情報
Uber は、他の Uber サービス利用者に関する他のカテゴリの情報を提供する場合があります。
Uber Eats:
- 基本的な登録者情報
- レストランの情報
- レストランまたはオーナーの連絡先情報
- 注文履歴
- ユーザーと Uber Eats の配達担当者間の通信内容
Uber Freight:
- Uber と輸送業者間の通話履歴
- Uber と輸送業者間のテキスト メッセージ
- 輸送業者の連絡先情報
- 荷物の情報 (例: 出発地、目的地、荷物の内容)
- GPS の位置情報 (ライドシェアとは異なり、ドライバーは配達中にログインする必要がないため、GPS データを取得できる場合とできない場合があります)
Uber は、ここに記載されていない追加データを提供できる場合があります。法執行機関が要請を行う際は、上記のガイドラインに沿って求めるデータの詳細を明記する必要があります。
よくある質問 (FAQ)
質問: Uber に法的手続きを提出するにはどうすればよいですか。
答え: 法的手続き、保存要請、緊急開示要請は、Uber のパブリックセーフティ「ポータル」からアップロードする必要があります。「ポータル」を使用することで、依頼者が所属省局または行政機関のメール アドレスを使用して「ポータル」 アカウントに登録していること、および実際に要請する権限を持っていることを確認できます。「ポータル」は Uber が法執行機関の要請を迅速に処理するために必要な情報を収集し、法執行機関に有用な機能 (要請の状況を監視する機能、PSRTと連絡するための機能など) を提供する要請は LERT@uber.com にメールで送信することもできます。
質問: Uber は法的手続きについてユーザーに通知しますか。
答え: 通知する可能性があります。Uber によるユーザーへの通知ポリシーの詳細については、上記のガイドラインのサブセクション「ユーザーへの通知に関する Uber の方針」を参照してください。
質問: 捜査または訴訟が完了した後、法執行機関は Uber から取得した記録をどのように取り扱う必要がありますか。
答え: Uber から取得した情報は、調査または訴訟が完了した時点、またはデータが不要になった時点のうち、早い方の時点で破棄する必要があります。
質問: 法的手続きを送信しましたが、Uber からの返信がありません。どうすればよいですか。
答え: 法執行機関は Uber の「ポータル」で要請の受付状況を確認し、関連する問い合わせを送信できます。Uber は毎年数千件の要請を受け、要請を受信した時点で優先順位の決定を行います。Uber は要請に迅速に対応するためにあらゆる努力を払っています。
質問: アカウントの無効化に関する Uber のポリシーについて教えてください。Uber は要請に応じてアカウントを無効化しますか。要請があった場合、Uber はアカウントを有効な状態に保ちますか。
答え: Uber はプラットフォームの安全性を重視しているため、事件を認識した場合、個人によるプラットフォームへのアクセスの無効化を含む措置を講じることがあります。Uber の無効化に関するポリシーについては、Uber コミュニティ ガイドラインをご覧ください。
質問: Uber は法的手続きへの対応に関連する費用の返済を要求しますか。
答え: 現時点では、Uber は法的手続きへの対応に関連する費用の返済を求めていませんが、その権利を留保します。
質問: Uber はユーザーのアカウントのパスワードを提供できますか。
答え: いいえ。Uber はユーザーのパスワードにアクセスできません。
Pasirinkite pageidaujamą kalbą
Apie