Uber Eats Japan 合同会社(以下、Uber Eats Japan)と伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)、そして伊藤忠商事の 100% 出資(間接保有含む)会社である株式会社 Belong(以下、Belong)は本日、サステナビリティ推進における包括的業務提携契約の締結を発表しました。Uber Eats の加盟店向けに新たにポータルサイトをオープンし、サステナブル素材を利用した容器包装の販売を開始しました。

使い捨てプラスチックごみの削減は、地球規模の重要課題となっています。世界的には、2040 年までにプラスチックによる海洋汚染が 3 倍まで悪化する可能性が予測されている*1ほか、毎年約 1,100 万トンのプラスチックごみが海洋に流出しており、包装や容器、カトラリー、ボトルに代表されるテイクアクト用プラスチックがその最大要因として指摘されています*2。日本の使い捨てプラスチックごみの 1 人当たりの排出量は年間約 32 キロと米国に次ぐ世界 2 位*3であり、2019 年に日本政府は「プラスチック資源循環戦略」を策定し、2035 年までに使用済みプラスチックを 100% 再利用する目標を掲げています。

飲食業界やオンラインデリバリー業界においても、多くの消費者がリサイクル素材等のサステナブルな選択肢を求めています。Uber Eats の調査では、64% のお客様が「環境負荷削減のために、ビニール袋をペーパーバッグに代替する追加負担を許容できる」と回答しています。また、91%の人々が「(購入する商品の)包装が過剰である」と感じており、77% が「よりサステナブルな選択肢のために、購入するブランドを変更したい」と回答する外部調査結果もあります*4。

Uber では既に、2040 年までにモビリティ事業で配車される全ての車両を、ゼロエミッション化する目標を 2020 年に発表しましたが、このたび初めて、デリバリー事業におけるサステナブル目標を発表しました。2030年までに、世界中の Uber Eats 上で配達される全ての注文において、使い捨てプラスチックの容器包装をリサイクル素材、堆肥化する素材、またはリユース素材に転換する目標です。さらに、アジア太平洋地域および英国・欧州地域では、先行して 2025 年までに全注文の 80% を達成する目標を掲げます。

Uber Eats Japan は日本市場において、伊藤忠商事および Belong との包括的業務提携に基づき、加盟店へのサステナブル容器包装等の提供を後押しします。今回、加盟店がサステナブルな選択肢にワンストップでアクセスできるポータルサイトを Belong が立ち上げ、本日より運営を開始しました。そこでは、伊藤忠グループ各会社や業務提携パートナーが取り扱う環境配慮素材によって作られたフードデリバリー向け梱包材や店舗向け業務用資材が Uber Eats 加盟店向けに提供されます。

ビニール袋等の包装を代替するペーパーバッグが本日ポータルサイト上で発売されたほか、トレーや食品用包装紙、ドリンクカップを含む様々なサステナブル容器包装がポータルサイトにて今後順次発売される予定です。Uber Eats では、環境保全団体の監修のもと、サステナブル容器包装の調達ガイドラインを現在策定しており、ガイドラインに則った商品がポータルサイト上で取り扱われます。第三者機関の監修を受けて独自に定めたサステナブル基準に則って調達されるため、加盟店の皆様は安心してポータルサイト上でサステナブル素材を入手できるようになります。さらに、Uber Eats が昨年に Belong と構築した中古タブレット再利用プログラムもポータルサイト上で集約化され、中古タブレットの調達も行えるようになる予定です。Uber Eats 加盟店にとって、サステナブルな調達がこれまで以上に容易になります。

Uber Eats では、プラスチックごみの削減から配達手段のゼロエミッション化に至るまで、プラットフォーム全体での環境負荷削減を目標としています。この度の伊藤忠商事および Belong との提携を通じて、限りある資源を有効利用し、持続可能な社会の発展への貢献を目指してまいります。

*1 International Solid Waste Association 調べ。
*2 Pew Charitable Trust 調べ。
*3 国連環境計画(UNEP)「Single-Use Plastics: A Roadmap for Sustainability」調べ。
*4 fabric「Sustainability in Japan 2022」調べ。