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マーチャント, ストーリー

初期投資を抑えながら繁盛レストランをつくる【前編】

2023年4月28日 / 日本
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A’FO合同会社
CEO
柏原 誉嗣雄 氏

近年では、Uber Eats のオンラインデリバリーサービスを活用し、ゴーストレストランなどのさまざまな新事業が増え続けています。しかし、その実情に関してはあまり知られておらず、ネットなどで間違った情報が流布されている場合もあります。そこで、本ブログでは、正しい情報を皆さまにお届けするために、すでに 2 年前からゴーストレストランを運営し、バーチャル事業者の株式会社 Wiaas の加盟店でもある A’FO 合同会社 CEO の柏原誉嗣雄氏にお話を伺いました。前編では、ゴーストレストランを始められたきっかけや運営のメリットについてお届けします。

※ゴーストレストラン=実際のキッチンが存在するものの、店舗や席を持たず、デリバリーやテイクアウトを専門とするレストランを指します。
※バーチャルレストラン=オンライン上でのみ存在し、デリバリーやテイクアウトを主なサービスとするレストランを指します。
※バーチャル事業者=バーチャルレストランを提供する企業や組織のことを指しますインターネットを活用して、食品の販売やプロモーションを行うことに特化した企業です。

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1. ゴーストレストランを始めようと考えたきっかけは何でしたか?

柏原氏:私は 8 年前にネット広告代理店を起業して、今でもそれを本業としています。広告代理業ではいろいろなクライアント企業の宣伝や記事を出すお手伝いをさせていただいてきましたが、あくまで代理業なので、やはりクライアントの事業の深いところまでは入り込めません。そこで、お手伝いだけでなく、自分たちが主体となって運営できる事業をスタートしたいと考えるようになりました。そんな中でゴーストレストランという新業態のビジネスがはやり始めていることを知り、新規事業の候補として興味を持ちました。

それまで飲食業界は未経験でしたが、ゴーストレストランはデリバリーだけなのでちょっと別な領域ではないかなと。それにネット広告代理店というのも IT を駆使したビジネスであり、ゴーストレストランもベースに IT があるので参入しやすいのではと考えました。

また、リアルに客席のあるレストランを開店するとしたら、立地条件がとても重要ですから、そのような場所に店舗を構えるとなると初期費用も高く、もし成功しなかったらどうしようもないという感覚がありました。でもオンラインデリバリーなら商圏範囲も広く、立地条件にこだわる必要がありませんから、初期投資もそれほど大きくないのでチャレンジできると考えました。
 

2. バーチャルレストランのブランドを提供しているバーチャル事業者はどのように探したのですか?

柏原氏:ゴーストレストランにて取り扱うバーチャルレストランのブランドの情報収集をしているとき、広告代理業で取引のある新聞を読んでいたら、偶然バーチャル事業者の株式会社 Wiaas さんの記事が載っていて、運命的なものを感じて早速コンタクトしてみました。分からないことも多かったのですが、丁寧に答えていただき、実際の店舗も見せてもらったりして、これならやれそうだということでお願いすることにしました。物件探しから、ブランドやメニューの提供、広告やプロモーションのアドバイスまで、いろいろお世話いただいています。

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3. 実際に始めてみてどんなメリットを感じますか?

柏原氏:お店の運営は、飲食経験のある知り合いとアルバイトに任せています。私もキッチンに入った方が人件費の節約にはなるのですが、私は現場には入らず、経営に専念することにしました。初めの頃はスタッフが慣れるまで私もお店に張り付いていましたが、今は週に 1 度お店に顔を出す程度で、残りの日は本業の広告代理業に時間を使えるので効率良く運営できています。

バーチャルレストランの魅力は、メニューやレシピがバーチャル事業者から提供されるので、1 店舗で複数のブランドを運営でき、レシピ通りに調理すれば多くのブランドを同時にまわせることです。
うちでは現在 11 のブランドを展開していますが、当然、その中には人気のブランドとそうでないブランドが出てきます。そんな時はブランドの入れ替えも容易で、人気ブランドに専念していけることもバーチャルレストランのメリットだと感じています。
 

4. お店のクオリティを維持するために何を行っていますか?

柏原氏:お客さまからのレビューは必ず目を通して返信するようにしています。もしクレームが届いたような場合はスタッフと共有し、スタッフも何か問題が発生した際にはすぐに LINE や電話で私に報告してもらうよう徹底しています。スタッフが自分のミスを隠したり、後々までそれを引きずったりすることがないよう、調理現場とのコミュニケーションを大切にしています。

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まとめ

広告代理業という本業をお持ちで、飲食業の経験なしで異業種へ進出するきっかけとしてゴーストレストランを選択された柏原氏。本業がうまくいかなくなったから新規事業に進出するのではなく、本業がうまくいっているタイミングで参入することが大切だと語ります。また、ゴーストレストランなら開店に必要な費用も抑えられるので、2 年前にタイミングよく始められて良かったと考えているとのことです。

投稿者: Azusa Miura

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