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マーチャント, ストーリー

品質へのこだわり×カスタマーサービス×自身のストーリーの共有により唯一無二のブランドへ

2024年7月16日 / 日本
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TOKYO JUICE
ジェフリー・室松氏

野菜と果物などの素材の味を活かし、1 日に必要な栄養素をギュッと凝縮したジュースやスムージー、アサイーボウルなどが人気の「TOKYO JUICE」。オーナーのジェフリー・室松氏は、自身の身体不調を食生活により改善された経験をきっかけに、無農薬・無添加の素材にこだわった商品を提供するお店を 2019 年、表参道にオープンされました。オープンとほぼ同時に始めた Uber Eats では、開始直後から月間売上 200 万円を達成され、現在は月間500 万円を超える売り上げを実現されています。
 

お店の Instagram のフォロワーも 1 万人を超えており、時代に合わせたニーズに応えつつも、ぶれない経営方針を持つ室松氏。お話を伺うと、室松氏の「毎日その日に必要な栄養を季節の果物と野菜から摂り、よりハッピーで充実したライフスタイルを過ごしてほしい」というお客さまへの熱意が伝わってきました。
 

1.TOKYO JUICEをオープンしたきっかけを教えてください

2015 年にアメリカから日本に帰国したのですが、帰国後の食生活があまり良くなく、体調を崩したことがお店のオープンのきっかけでした。日本食はとても好きなのですが、ラーメンやトンカツなどの脂っこいものや、ジャンクフードを多く食べていたため、 2017 年ぐらいに体調を崩し、体調不良が 1 年間ほど続きました。体中に湿しんが出て、皮膚科に行くと、ステロイドを処方される。塗って回復しても数週間後に湿しんがもっと広く出てくる。そして、さらに強いステロイドを塗るという悪循環でした。他にも、膨満感や偏頭痛、メンタル的にも集中力に欠けるなどしたため、原因を改善しようと考えました。そこで、ポッドキャストや YouTube 、本などで調べたところ、やはり食べ物が体調につながっていると分かり、食生活を改善しようと思いました。その際に思い出したのが、アメリカにいたときの生活です。アメリカでは、ジュースバーやサラダバーが多く、よく利用していたことから、日本でも同じようなスタイルで食生活の改善ができないかと考えました。外食中心の生活を自炊に切り替えたり、自分でジュースを作り始めたところ、 2 週間後ぐらいから少しずつ体調が改善されていきました。体調が落ち着いたのが半年後、皮膚の湿しんが完治したのは 9 か月後でした。
完治した後に気づいたことですが、日本には、私のように皮膚疾患やアレルギーで辛い思いをしている人が多くいるということです。そのような人が多いのに対し、健康を意識して野菜や果物の素材の味を活かしたジュースバーは日本にはほとんどない。自分の人生を救ってくれたジュースを日本に広め、一人でも多くの人にヘルシーになってほしいという思いから、会社員の生活をやめ、妻と一緒にジュースバーを開くことを決意しました。

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2.TOKYO JUICE が多くの人から支持を受けるようになった要因は何だと思いますか?

やはり一番大事なのは接客だと思います。そこにプラスされるのが商品の品質やこだわりです。とてもおいしい商品だとしても、接客態度が良くなければ、お客さまはもう一度買いたいとは思ってくださらないと考えているので、カスタマーサービスはとても重要視しています。オリジナルな工夫としては、どのような品物なのかをきちんとお客さまに伝えることです。私は、自分の人生を救ってくれたジュースの力を強く信じています。なのでお客さまに私のストーリーとともに、なぜこのような商品があるのか、食生活の改善がなぜ良いのかを伝えています。私が信用したジュースを、スタッフが信用し、それをお客さまに届けるといった流れを構築し、メッセージ性を重要視した結果、好循環が生まれたと考えています。

デリバリーに関しては、販売時間を変えて、朝の開始時間を早めたことが良いきっかけになりました。店舗のオープン時間は午前 8 時半ですが、以前は Uber Eats の開始時間を 9 時からにしていました。ですが現在は、朝 8 時からにしています。8 時から Uber Eats の注文を受けたとしても、注文者様に届くのは 8 時半くらいになるので、店舗の開店時間と同じ時間に商品をお届けできるという考え方です。同じような業態の他社は、割と遅い時間からの開始が多いので、朝早い時間帯は注文が多く入ります。当店の第一ピークタイムは朝 8 時〜 9 時半です。朝からエナジーチャージしたい方に当店の商品を選んでいただくことが多い印象です。

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3.こだわりの食材を使用したメニューばかりですが、商品開発についてのこだわりを教えてください

TOKYO JUICE の開店前、高品質でおいしい商品を提供し、温かい雰囲気の店を作るため、南カリフォルニアにあるほぼ全てのジュース店をリサーチしました。現在のメニューのベースはアメリカのジュースですが、そこに日本の「旬」に合わせたものを提供しています。私がイメージしているスムージーは濃厚なスムージーなので、アーモンドバターを入れたり、黒ゴマを大量に入れたりしています。アメリカではそのような商品が多いので、そこからインスピレーションを受けてメニューを作成しています。

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今までさまざまな組み合わせに挑戦し、アーモンドミルクはクセがそれほどないとか、グリーン系の場合はリンゴと相性が良いなどの発見があるのも面白いです。当店のコンセプトは「甘さ控えめ」なので、まずは野菜だけのものを作り、そこからどうやっておいしくするか、飲みやすくするかを考えていきます。「ハチミツだとちょっと甘すぎるかな」「グレープフルーツだとどうか」など試行錯誤して、新しい商品を出す際は、10 回〜 12 回は試食を繰り返しています。
 

4..手作りカシューナッツミルクやアーモンドバターなど、手間とコストがかかっているものが材料として多いですが、価格設定について工夫されていることはありますか?

野菜や果物の品質は徹底して良い品質のものを厳選していますが、やはり価格が高すぎるとお客さまが買いにくくなるので、できるだけコストや価格を抑え、我々とお客さまがお互い満足できるバランスを考えています。素材の良さは絶対に妥協はせずベストなものを仕入れたいので、仕入れ元の農園探しを定期的にしています。

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今年 3 月には熊本県に行き、柑橘農家と契約をしてきました。もし、仕入れ先が何かの理由でなくなった場合、市場から仕入れることになると価格を上げざるを得なくなるので、価格を安定させる、かつ我々のコンセプトから外れない、新しい仕入れ先を常に探すのも私の仕事の一つです。契約したいと思う農家さんは、やはり考え方が似ていることと、農作物へのこだわりがある方です。我々は素材の味を活かした商品を提供しているので、どのように育て、収穫し、保管をしているのかは、とても大事なポイントです。また、我々が契約している農家さんは、家族経営の方が多いので、良心的な価格で仕入れることができるのも、価格が高くなりすぎないことの一つです。実は、商品価格は店がオープンした時から変えていません。原材料高騰の昨今ですが、仕入れ量を多くし、単価を抑えるなどの工夫をしています。

 
まとめ

ご自身の体調改善の体験をきっかけに、ハッピーな毎日を 1 人でも多くの人に過ごしてほしいという思いから始められた TOKYO JUICE。室松氏は、野菜や果物などの素材にこだわり、自ら農園に赴きご自身の目や肌で素材の品質を確かめるなど、徹底した信念を持たれています。TOKYO JUICEでは、『自分の人生を救ってくれたジュース』を通じて、ご自身のストーリーをお客さまに共有することで、お客さまに付加価値を提供されています。本インタビュー後半では、お店のブランディングやデリバリーサービスならではの工夫などについての室松氏のお話をさらにご紹介します。
 

投稿者: Uber

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