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マーチャント, ストーリー

世界をより持続可能なものにするために、Uber はどのようなことをしているのか? 

2023年9月6日 / 日本
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Uber Eats:Head of Sustainability, Japan
ジンウェン・タオ

地球環境の改善や、持続可能な世界を実現するため、世界的に ESG(環境・社会・ガバナンス)への配慮が求められています。
Uber Eats においてもプラスチックごみの削減など、さまざまな取り組みを行っています。
Uber Eats が推進している、サステナブル容器包装などを加盟店様へ提供するなどの活動をご紹介します。
 

1.Uber のサステナビリティ目標

Uber は 2020 年に、2040 年までにモビリティ事業で配車される全ての車両を、ゼロエミッション化する目標を発表していますが、2023 年 6 月、デリバリー事業におけるサステナブル目標を初めて発表しました。これは、2030 年までに、世界中の Uber Eats 上で配達される全ての注文において、使い捨てプラスチックの容器包装をリサイクル素材、堆肥化する素材、またはリユース素材に転換する目標です。また、アジア太平洋地域および英国・欧州地域では、先行して 2025 年までに全注文の 80% を達成する目標を掲げています。

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2.使い捨てプラスチックごみの削減を目指す理由

使い捨てプラスチックごみの削減は、地球規模の重要課題となっています。世界的には、2040年までにプラスチックによる海洋汚染が3倍まで悪化する可能性が予測されています(*¹) 。
現在、毎年約 1,100 万トンものプラスチックごみが海洋に流出しており、そのプラスチックごみの最大要因が、包装や容器、ナイフ、フォーク、ボトルに代表されるテイクアウト用プラスチックだと指摘されています (*²)。 特に日本の使い捨てプラスチックごみの 1 人当たりの排出量は、年間約 32 キロと米国に次ぐ世界 2 位 (*³)です。そのため、日本政府は 2019 年に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、2035 年までに使用済みプラスチックを 100% 再利用する目標を掲げています。

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3.プラスチックごみにおける日本の消費者の意識

飲食業界やオンラインデリバリー業界に対して、多くの消費者がリサイクル素材などのサステナブルな選択肢を求めています。Uber Eats の調査では、64% のお客さまが「環境負荷削減のために、ビニール袋をペーパーバッグに代替する追加負担を許容できる」と回答しています。また、91% の方が「(購入する商品の)包装が過剰である」と感じており、77% が「よりサステナブルな選択肢のために、購入するブランドを変更したい」と回答する外部調査結果もあります(*⁴)。

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世界的に見ると、日本はまだまだ遅れているといえますが、日本の消費者の持続可能性に対する意識はここ 3 年で急速に変化しています。日本における持続可能性に対しての消費者の意識は、2023 年には 91.6% に達し、電通が実施した2020年の調査のほぼ 3 倍となっています。2022 年にボストン コンサルティング グループによって実施された「サステナブルな社会の実現に関する消費者意識調査結果(日本/グローバル比較)」によると、 世界各国それぞれの消費者と比較すると低い傾向にはありますが、日本の消費者の 45% が気候変動への影響を軽減するために、消費行動を変える準備があると回答しています(*⁵*⁶)。
 

4.デリバリー・サステナビリティの目標達成における Uber Eats の取り組み

Uber Eats Japan は日本市場において、伊藤忠商事および Belong との包括的業務提携に基づき、加盟店へのサステナブル容器包装などの提供を後押ししています。その取り組みのひとつとして Belong と共に、加盟店がサステナブルな選択肢にワンストップでアクセスできるポータルサイトを構築し、2023 年 7 月より運営を開始しました。そこでは、伊藤忠グループ各会社や業務提携パートナーが取り扱う環境配慮素材によって作られたフードデリバリー向け梱包材や店舗向け業務用資材が Uber Eats 加盟店に提供されています。

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ビニール袋などの包装を代替するペーパーバッグがポータルサイト上で発売されたほか、トレーや食品用包装紙、ドリンクカップを含むさまざまなサステナブル容器包装が今後順次、発売される予定です。
Uber Eats では現在、WWF(世界自然保護基金)の監修のもと、サステナブル容器包装の調達ガイドラインを策定しており、そのガイドラインに沿った商品がポータルサイト上で取り扱われます。第三者機関の監修を受けて独自に定めたサステナブル基準に則って調達されるため、加盟店の皆さまは安心してポータルサイト上でサステナブル素材を入手できるようになります。
さらに、Uber Eats が昨年に Belong と構築した中古タブレット再利用プログラムもポータルサイト上で集約化され、中古タブレットの調達も行えるようになる予定です。Uber Eats 加盟店にとって、サステナブルな調達がこれまで以上に容易になります。
 

5.2025 年、2030 年の目標達成に向けた Uber Eats のサステナブル基準を満たさない加盟店舗についての対応

Uber Eats では、あくまで加盟店の皆さまがより環境に配慮した未来に対応できるよう支援することに重点を置いています。
大手飲食ブランドから中小規模の飲食店に至るまで、既に多くの店舗の方々がサステナブル容器包装に関心を持たれており、導入を始められている、もしくは今後の導入を検討されています。
一方で、Uber Eats は、サステナブル容器包装の導入には、いくつか大きな障壁があることも理解しています。
例えば、
(1) 持続可能性の低い代替品と比較した場合の材料費の高さ
(2) パッケージの品質に関する懸念と、食品の品質に妥協したくない思考
これらに対して Uber Eats では、なるべくコストギャップを解消し、サステナブル素材に簡単にアクセスできるようにすることに重点を置く考えです。
 

6.サステナブルな容器包装とは?

一口に「サステナブル」といっても、サステナブル容器包装にはさまざまな種類があり、対応する食品や用途などに応じて、国内で広く出回っている素材もそれぞれ異なります。
加盟店の皆さまが用途や必要に応じてサステナブル容器包装を利用、または検討されるなか、Uber Eats では「使い捨て用・非リサイクルプラスチック」容器包装の廃棄物を削減するため、加盟店のニーズに最も適した素材を特定し、展開する予定です。
Uber Eats では、プラスチック包装廃棄物の削減に関して世界的な専門家である WWF(世界自然保護基金)と協力して、どの素材が好ましくないのか、どの素材を優先すべきかについて、加盟店向けにガイドラインを現在、作成しています。
サステナブルとして Uber Eats が考える素材は、大まかに以下の通りです。
(1) 使用済みの素材をリサイクルして作られた容器包装
(2) 堆肥化する素材(紙、繊維などから作られた素材)
(3) リサイクルできる容器包装
(4) 自然素材から作られたプラスチック(バイオマスプラスチック)
(5) リユースできる容器(現在未導入)

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7.一般的なプラスチック包装よりもコストが割高なサステナブル包装における加盟店向けの補助について

サステナブル容器への需要が伸びるに従い、価格も割安になってくることが期待されますが、今後の展開に応じて、サステナブル容器包装の導入への補助を含めて、Uber Eats としてできるサポートを検討していきたいと考えています。
また、政府による 2022 年のプラスチック資源循環法(プラスチックに係る資源循環の促進などに関する法律)施行を受け、数多くの自治体がサステナブル容器包装に転換した飲食店への補助金などを支給しています。そういった政府の取り組みとも積極的に連携していきたいと考えています。
 

8.Uber Eats 加盟店の皆さまへ

Uber Eats では、配達手段のゼロエミッション化からプラスチックごみの削減に至るまで、プラットフォーム全体での環境負荷削減を目標としています。皆さまとの提携を通じて、限りある資源を有効利用し、持続可能な社会の発展への貢献を目指してまいりたいと考えております。なにとぞご協力をお願いいたします。

*¹ International Solid Waste Association 調べ
*² Pew Charitable Trust 調べ
*³ 国連環境計画 (UNEP) 「Single-Use Plastics: A Roadmap for Sustainability」調べ
*⁴ fabric「Sustainability in Japan 2022」調べ
*⁵ ボストン コンサルティング グループ「サステナブルな社会の実現に関する消費者意識調査結果」より
*⁶ 電通「SDGsに関する生活者調査」より
 

まとめ

Uber Eats は、世界をより持続可能なものにするために、さまざまな取り組みを行っています。特に、地球規模の重要課題となっている、使い捨てプラスチックごみの削減を重要視し、いろいろなアプローチを展開しています。今後は、リサイクルして作られた容器包装や、堆肥化する素材で作られた容器包装、リサイクルできる容器包装が一般的な、サステナブルな世界が訪れるでしょう。Uber Eats だけではなく、加盟店の皆さまと一緒に、明るい未来を目指していきたいと思います。

投稿者: Azusa Miura

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