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マーチャント, ストーリー

健康志向と心のこもったサービスで築くリピーターの信頼

1月1日 / 日本
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and S Organic
オーナー 中村氏
店長 堤 咲季氏

福岡県福岡市、薬院にある「体に優しい有機食材のお店 and S organic(アンド エス オーガニック)」。同じビルにある託児所付きヨガスタジオ・ネイルサロン「STRI(ストリ)」のお客さまから、「健康面からもサポートが欲しい」という声が上がったことをきっかけに姉妹店としてオープンしました。健康志向のレストランで、有機野菜のサラダやおにぎり、大豆ミートを使ったランチなどが人気です。

Uber Eats を始めたのはお店がオープンした 2022 年 5 月ごろ。以降、毎年売り上げを伸ばしています。Uber Eats での注文者からの評価は 2024 年 12 月現在で 4.6 と高評価を維持しており、リピーターも増え続けています。果たして、高評価をキープしつつ、リピーターを長期的に増やしている理由とは何でしょうか。オーナーの中村由香里氏と店長兼シェフの堤咲季氏にお話を聞いてみました。
 

1.Uber Eats を始めたきっかけは何ですか?

中村氏:当店がオープンしたのは 2022 年ですが、当時はコロナ禍だったんですね。周囲の飲食店が Uber Eats を導入しているところが多かったので、当店も自然な流れでオープンと同時に始めることにしました。

堤氏:店舗に来ていただくお客さまは当店の近くにお住まいの方も多く、配達もしてもらえないかという声もあって導入を決めました。実際に始めてみると、客層が幅広く、まさに老若男女を問わず、外国人の方もいらっしゃいます。お子さまがいらっしゃるご家族連れの方や、お一人でお住まいの健康志向の方など、さまざまなご注文者様からオーダーを頂いています。

2.実店舗名は「and S organic」ですが、Uber Eats では「体に優しい有機食材のお店 and S organic」と表示されています。実店舗名よりも店名を長くしている理由は何ですか?

中村氏:実店舗のオープン直後に Uber Eats を始めたこともあり、知名度がありませんでした。そのため、店舗名を見た人にお店の内容を分かりやすく伝えたいと思ったからです。さらに、開始当初からメニュー数は多かったため、看板料理をひとつ決めて店名でそれを推していくということもできませんでした。そのため有機食材で体に優しい、というポイントが伝わればよいと考えました。実はこれまでにも何回か表現を変えており、、同じようなニュアンスの名前にしていたのですが、今の店名が一番しっくりきていますね。分かりやすいのもあり、現在の名称を採用しています
 

3.Uber Eats を開始した 2022 年、2023 年、2024 年と年を追うごとに売り上げが上がっていますが、何かきっかけや秘訣はありますか?

中村氏:おそらくですが、商品と一緒に同梱物を入れていたことでしょうか。品物をお届けする際にメッセージを同封しています。文章の内容は、当店のコンセプトや食材のこだわりなどですね。最初は、ご注文者さまにレビューを書いていただきたいと思って同封していたのですが、今は当店の思いが伝わればと思っています。

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あとは、広告の効果もあるかもしれません。Uber Eats 開始当初は手探りの状態だったので、お店が暇になりそうな時期は広告を仕掛けるけれど、忙しい時はそこまで手をかけず、時期により売り出したい商品やお勧めしたい商品に割引サービスを行っていました。Uber Eats の担当の方と相談して試行錯誤しながら始めていきました。

例えばですが、夏休みやゴールデンウィークなどの大型連休の際、お休みの方が多いとデリバリーの需要も高まると思うので、その少し前から新規のご注文者様対象で何 % オフのサービスを行ったりしています。2,000 円以上購入のご注文者様に何 % オフ、というのは毎月実施しています。できるだけ広告は全体的に行い、反応が良いものを続けているという感じです。

1 年目に、Uber Eats の担当者の方とプロモーションやキャンペーンなどの打ち合わせを行い、その結果、ある程度売り上げが伸びて効果を実感しました。現在は、担当者の方とは 2 か月に 1 回ぐらいのタイミングでキャンペーン参加のご提案をいただきますが、基本的には私がこの料理を出したいとか、店長があの料理を出したいといった自分たちの希望をもとに設定していく感じです。

堤氏:何度もご注文いただくリピーターの方には『いつもありがとうございます』、いつも朝にご注文いただく方には『今日もお仕事頑張ってください』といったメッセージを添えることもありますね。

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プロモーションやキャンペーンを行うことで、リピーターの方が定着してきているという感覚がありますね。毎日同じものを頼んでくださる方、昼も夜も頼んでくださる方に向けて、感謝を込めてご注文者様に還元したい気持ちで、プロモーションやキャンペーンを行っています。以前、当店の人気メニューでもあるガパオライスを 20 〜 30% オフにしたところ、通常なら 1 日に 10 個注文が入るところ、80 個程度注文が入り、プロモーションやキャンペーンの効果を実感しました。今後はデザート系メニューのキャンペーンを増やして、ご注文者様の目に留まるようにしたいですね。

中村氏:当店の Uber Eats での売り上げ拡大の要因には、現在、福岡市内でグルテンフリーやビーガンのメニューを提供されている店が、小規模または個人経営が多く、当店以外に Uber Eats や Instagram を積極的に活用しているお店がほとんどないという点もあるかと思います。

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4.梱包材用にオリジナルのシールを作成していると聞きました。梱包材や梱包の仕方のこだわりなどはありますか?

中村氏:オーガニックのお料理と同様に、環境に配慮した店を目指して、ビニール袋やカップなどでプラスチックなどをなるべく使わないよう、できるだけ紙製のものを使うようにしています。梱包の仕方は水気のある商品が漏れないように改良を重ねています。最初は液体のものだとこぼれてしまうこともあったのですが、私もスタッフも Uber Eats の利用者として、他店の品物を注文し、梱包の仕方を参考にしたりしました。

紙コップはエコ素材の場合、デリバリーの際に漏れやすかったり、厚みがあったりするのですが、いくつか試した結果、今は漏れにくいものを使用しています。プラスチックよりエコ素材を好む注文者様も多いですね。

オリジナルのシールは、テイクアウト用に作ったものなのですが、デリバリーの商品にも貼るようにしたきっかけは、スタッフから『貼ったらかわいいですよね』と言われたことです。もちろんシールを貼る分コストがかかるので最初はためらったのですが、受け取ったご注文者様から『かわいい』と喜んでいただいているので今ではシールを貼って良かったなと思っています。

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5.Uber Eats で使用されている写真ですが、美しく、おいしそうに見せるために工夫していることはありますか?

堤氏:通常のメニューは専属のカメラマンに撮影を依頼していますが、新しいメニューや期間限定のメニューなどはスタッフが撮影しています。調理担当としては、盛り付ける際の彩りに気を付けていますね。鮮やかさを意識し、色が偏りすぎないように工夫しています。

中村氏:スタッフが料理を撮影する場合、iPhone で撮ることが多く、撮影の際には、スタッフと『こう撮った方が可愛い』とか『こうした方がおいしそう』などと相談しながら進めています。店内は窓が大きく、白を基調とした内観のため、いわゆるレフ板効果があり、きれいに撮影しやすい環境です。もちろん撮影した画像は、色調整などの編集をすることもあります。
 

6.今後の展望を聞かせてください。

中村氏:お店の営業時間を少し延ばすことを今検討しています。先月から試験的に再開しているディナータイムを毎日営業できるようにしたいと考えています。また、モーニングも始めようかと思っています。モーニングを始めることになれば、Uber Eats の営業時間も長めに設定する予定です。

福岡は洋食のモーニングを出すお店は結構あるのですが、和食のモーニングはほとんどありません。当店では有機米のおにぎりを朝から握っているので、これをモーニングに提供できればと考えています。朝の時間帯は、店内に光が入ってとっても心地よいので、ぜひ多くの方に来ていただきたいと思っています。

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堤氏:フードトラックでイベントに出店することも始めたいですね。いろいろな角度から発信したいし、より多くの方に料理を食べていただきたい。Uber Eats のデリバリー圏外の方にも当店の料理を食べていただきたいです。店舗での営業も大切ですが、自分たちから外に出ていく取り組みもしてみたいですね。
 

7.最後に、Uber Eats の導入を検討している方にメッセージをお願いします。

中村氏:Uber Eats は、とても画期的なシステムだと思います。飲食店の場合、店内のみで売り上げを伸ばすのは難しい場合もあると思うので、デリバリーによる店内以外の収益があるのはとてもありがたいことだと感じています。オペレーション面でも料理を詰めるだけなので、スタッフの手間を考慮しても、そこまで人件費が膨らむこともありません。Uber Eats は、絶対にやった方がいいと思います。

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店長 : 堤氏

まとめ

体に優しい有機食材のお店 and S organic」が Uber Eats で売り上げを年々拡大させている要因には、福岡ではオーガニック専門店でデリバリーを行う店舗が少なく、需要に対し供給が追い付いていないこと、メッセージカードなどを活用した注文者とのコミュニケーション、さらに白を基調とした店内のレフ板効果により、メニューに載せる料理を美しくおいしそうに撮影できる環境などがあることが分かりました。ただし、売り上げ増加は、戦略によるものというよりも、注文者様に喜んでいただきたいという強い想いをを高く持ち続けた結果といえそうです。健康志向とデリバリーを組み合わせたスタイルは、今後もさらに需要が増えていくジャンルかもしれません。

投稿者: Uber

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