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飲食店の気になるを大公開!オモロー山下が聞く「お店と同価格、実際どうなの!?」~新規顧客が〇倍になった驚きの結果~

3月12日 / 日本
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インタビュイー
有限会社黒門小雀弥
代表取締役社長
川口正展 氏

インタビュアー
山下本気うどん創業者・現アドバイザー
オモロー山下 氏

石臼挽きそばやうどん、丼を提供するお店として、1975 年に創業し、現在は大阪府内に 11 店舗を展開する「小雀弥(こがらや)」(以下、こがらや)。自社で出前を行い、50 年以上も地域の人に愛され続けている老舗でありながら、現在は Uber Eats も併用することで、デリバリー全体での売り上げを伸ばしています。さらに、こがらやでは新たな取り組みとして、Uber Eats での提供価格を店舗と同じ価格にする「お店と同価格でお届け」を採用。その背景にある狙いとこれまでの成果について、山下本気うどん創業者で現在はアドバイザーを務めるオモロー山下氏が、有限会社黒門小雀弥の代表取締役社長・川口正展氏にインタビューを行いました。
 

50 年続く理由は出前文化と毎朝仕込む出汁

山下氏:まずは、こがらやさんについて、どういうお店かを教えてください。

川口氏:50 年前から出前を中心にやっていて、石臼挽きのそば、うどん、丼を提供しているお店です。

山下氏:今さらっとおっしゃいましたけど、飲食店で 50 年ってなかなか続かないですよ。すごいですね。

川口氏:父が創業者で、私が 2 代目なんですが、弟と二人三脚で仲良く頑張ってやっています。

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山下氏:そうなんですね。では、提供されているお料理の味に関して、こだわっているところはどこですか?

川口氏:一番はやっぱり出汁ですね。50 年以上前から変わらずカツオを使っているんですが、各店舗でつくっています。毎日、朝一に出汁を仕込むことにこだわっています。

山下氏:やっぱり出汁って、時間が経つと香りが落ちていきますからね。だから、毎日出汁をとるのが大事ということですね。

川口氏:そうなんです、さすがよくご存じですね。出汁をとったらすぐにラップをして、空気に接する時間を極力短くしています。

山下氏:こがらやさんはメニューが豊富だと思いますが、人気商品を教えてください。

川口氏:麺類だと、カレーうどんが人気です。

山下氏:カレーうどん!実はここに来る前に僕もお店で頂いたんですが、めちゃくちゃおいしかったです。大阪のうどんは柔らかいイメージがありますが、こがらやさんのうどんはコシがあって、モチモチしていますよね?

川口氏:麺も自社の製麺所で全部つくっています。

山下氏:すごいですね。僕はしっかりした麺のほうが好きなんで、僕好みのうどんでした。あと、カレーのルーも少しスパイシーで、すごくおいしかったです!

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自社配達と Uber Eats を併用するという戦略

山下氏:元々こがらやさんは出前を自社でやられていて、そのうえで、Uber Eats のデリバリーも始められたということなんですが、何かきっかけがあるんですか?

川口氏:最初は Uber Eats をライバル視していたというか、脅かされるんじゃないかという気持ちもあったんです。一方で、自社配達をしていて難しいのは配達するスタッフのシフトをつくるところなので、Uber Eats の先進的な仕組みに興味は持っていました。そんな中で、売り上げがちょっと下がった時期がありまして、Uber Eats で 1 日に 2~3 万円ほど売り上げがあればいいかなというくらいの気持ちで Uber Eats を始めることにしました。

山下氏:なるほど、売り上げを増やしたく始められたんですね。それで実際どうだったんですか?

川口氏:結果としては 1 日目から目標を達成しまして、そのあとも順調に右肩上がりで伸びていきました。最初は不安もあったのですが、Uber Eats を始めて本当に良かったです。

山下氏:自社配達と Uber Eats ではオペレーションが違うんですか?

川口氏:自社配達だとスタッフの数の問題があるので、1 度に 2 件行けるように組み合わせを考えたり、そのために調理スタッフとの連携もしたりという手間が発生します。でも、Uber Eats だとそういうことを考える必要がないので楽ですね。

山下氏:今も自社配達をされていますが、Uber Eats とのすみ分けはどうされているんですか?

川口氏:Uber Eats は自社配達できるエリアの外もカバーしているので、そういう面でのすみ分けはできています。あとは、注文が多い時間帯はどうしても待ち時間が発生してしまいがちですが、お客さまに Uber Eats をご利用いただくことでうまく回るようになって、それぞれが機能している状態です。

山下氏:なるほど、そうやってうまく両立できているんですね。
 

「お店と同価格でお届け」が新規顧客を一気に動かした

山下氏:では、今回のテーマである「お店と同価格でお届け」をやろうと思った理由は何ですか?

川口氏:弊社の HP から出前の注文ができるんですが、新規のお客さまの数字が下がっているという課題がありました。なので、こがらやをまだ利用したことない方でも注文しやすい状態にすることで、新規のお客さまを獲得したいというのが一番の狙いでした。

山下氏:最初の Uber Eats 導入がうまくいったから、今回の取り組みもうまくいくんじゃないかということですね。効果はどうやったんですか?

川口氏:これが良かったんです。

山下氏:お店と同価格で配達してもらえるので、お客さまのメリットはめっちゃ分かるんですよ。でも、お店側としては値段を下げないといけないので、実際にどうだったのかなと。そのあたりを具体的に数字で教えていただいてもいいですか?

川口氏:「お店と同価格でお届け」を始める前と後を比較した数字で言いますと、まず売り上げとしては約 1.1 倍で、注文数は約 1.5 倍でした。

山下氏:すごい!課題だった新規数はどうだったんですか? 

川口氏:新規数は約 1.7 倍でした。

山下氏:ほぼ 2 倍じゃないですか!?

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川口氏:自分でもびっくりしました。お店自体もすごく活気が出まして、一番の目的である新規開拓が達成できたのは大きいです。

山下氏:それは大きいと思います。まず体験していただいて、おいしいって思ってもらえたら、また頼もうという感じになってくれますもんね。

川口氏:実はこれまでにも Uber Eats 上での取り組みとして、こがらやを利用されたことがない方にオファーをしたり、1 つ頼むともう 1 つ無料になるキャンペーンをやったり、広告とかいろんなことを掛け合わせてやってきましたが、今回の効果は段違いでした。やっぱりパンチが違いますね。

山下氏:価格を下げたことで利益は下がると思うんですが、そこも大丈夫だったんですか?

川口氏:もちろん利益率としては下がります。ただデリバリー会計という考え方だと、もともとかかっている店舗運営の人件費でデリバリーも運営することで、人件費を追加することなく売り上げがアップできているので、利益額としてもアップしています。また、弊社は広告を活用しているのですが、「お店と同価格でお届け」にしたことで CVR(コンバージョン率)が上昇し、新規顧客獲得単価は下がって、広告費用対効果が改善するという別軸での効果がありました。

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注文増でも回る、現場負担を抑えた工夫

山下氏:注文数が約 1.5 倍になったことで、お店側の負担みたいなのは大きかったんじゃないですか?

川口氏:大変になるだろうと思ったので、少しでも負担を減らせるような方法をいくつか考えたんです。その一つが、Uber Eats 専用棚です。と言っても普通の棚なんですが、配達パートナーさんがお店に入ってきて、すぐに分かる場所に専用棚を作っておくことで、時間短縮をしつつミスも減らせるようにしました。あとは、Uber Eats 専用メニューをつくりました。

山下氏:具体的に、Uber Eats 専用メニューをどういう風にしたんですか?

川口氏:元々商品数が多いので少し絞ってシンプルにしました。あとは、複数の注文分をまとめて作れて、なおかつ、食べていただきたいものをお勧めメニューにすることで、調理スタッフの手間を減らせるようにしました。

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山下氏:なるほど、そうするとオペレーションがうまくいったってことですね。そういうことは、川口さんが考えるんですか? 

川口氏:「自分が考えてる」って言いたいんですけど、実は月に 1 回 Uber Eats の担当の方とお話しする機会がありまして、そのときにいろいろとご提案いただいて。

山下氏:Uber Eats の方からアドバイスというか、そういったサポートをしていただけるんですね。それはありがたいですね。他にも Uber Eats の強みとして、川口さんが感じていることはありますか?

川口氏:やはり認知度の高さです。Uber Eats で注文をされるお客さまと店舗とのマッチングの強さは感じます。他のデリバリーの会社さんも利用しているんですけども、圧倒的に Uber Eats が強いですね。

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短期施策で終わらせない、1 年かけて挑む新規獲得

山下氏:改めて「お店と同価格でお届け」について、今のお気持ちを教えてください。

川口氏:2025 年の年末までの 2.5 か月間やってみて、かなり効果が実感できたので、次のステップとして 2026 年 2 月から 1 年間、長期的な考えのもとで新規のお客さま獲得に向けてやっていきます。今回一番忙しくなる年末をクリアできたので、オペレーションも大丈夫だろうと思っています。まずはお客さまにこがらやの味をしっかり知ってもらって、もし値段を上げたとしても頼んでもらえるくらいの強いお店にしたいですね。

山下氏:「お店と同価格でお届け」にまだ取り組んでいない飲食店の方に何かメッセージはありますか?

川口氏:新規のお客さまを獲得するという目的として、すごくいい施策なのでお勧めです。ただ、この施策をするためには仕入れとか、オペレーションとか、考えないといけないことがいっぱいあります。それでも新規獲得のためにどこまで本気で取り組めるのか、ということだと思います。

山下氏:なるほど、最後にもう一度確認ですが、こがらやさんは新規数がどれぐらい伸びたんでしたっけ?

川口氏:約 1.7 倍です。まずは一度食べてもらう入り口として、とても効果的です。

山下氏:川口さん、今日は貴重なお話をありがとうございました。

川口氏:こちらこそ、ありがとうございました。

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店舗紹介

1975 年に大阪市の中心部・ミナミにある商店街「黒門市場」に創業したこがらや。創業当時はカウンター 7 席の小さなお店で、出前をメインにしていたそうです。当時から朝 6 時まで営業し、市場関係者の食を満たしていました。11 店舗にまで拡大した現在もほとんどの店舗が年中無休で、地域の人たちや近隣で働く人たちの暮らしを支えるお店です。(写真はあべの店)

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投稿者: Azusa Miura

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