福岡市で「みんなのUber」を開始し、一ヶ月が経ちました。日本で初めて実施された本検証プログラムは、全く新しい移動手段である「ライドシェア」*という方法を通して、人々の移動ニーズに関するスマートデータを蓄積し、福岡市内の交通の効率化や利便性向上を図るためにスタートしました。本プログラムを通じて収集したデータを、産学連携機構九州とのパートナーシップを通じて、誰でもいつでも便利に移動できる交通網の構築を目指す研究機関に共有していきます。

当プログラムに参加されている運転者や同乗者にご協力いただきながら、ドアツードアの交通手段がいつ、どこで、どのように必要とされ利用されるのか、様々な傾向が見えてきました。また、行き先や待ち時間等、どのような状況下で任意のライドシェアが行われるのか、など理解が深まってきました。

ライドシェアという新たな移動の選択肢は、リソースの共有を促し、人々の交通ニーズを満たす可能性を持っています。少子高齢化が進む日本で、こういった支え合いの精神に基づいたソリューションを検証することは非常に意義があり、これは新しい時代に向けて取り組むべきチャレンジだと考えています。ライドシェアは、過疎地だけでなく、高齢者や障碍者の方も含む人々の移動を便利にし、交通渋滞やCO2の削減、飲酒運転の撲滅に繋がっていきます。

幸いにも福岡でライドシェアは多くの方に満足いただき、受け入れていただいていると感じています。同乗者の方には、毎回ライドシェアの評価をいだいており、その評価の平均値は、5点満点中4.80と高評価です。また、参加者の声として、Uberプラットフォームの利便性や安心感について驚きと喜びのコメントを多数いただいており、いくつかここでご紹介させていただきます。

  • 初めてのUBER体験、とても便利で感動しました。到着までの時間とお互いの位置がリアルタイムで確認できるのは安心ですね。
  • 話しやすい雰囲気の方で安心できました。とっても便利だしシステムも親切だと思います☆
  • 素敵な女性でした。初めての利用でドキドキしましたが、いい方に当たって、好印象になりました。また利用したいです。

以前にもお伝えした通り、Uber 利用者の安全は、弊社にとって最優先事項です。毎日 Uber のプラットフォームを通じて、100 万人以上の方が世界中で移動しており、我々はその安全を担保することに注力しています。福岡での検証プログラム、みんなの Uberも例外ではありません。みんなのUberに登録済みの全運転者は、第三者機関による身元調査、運転履歴の確認、また、適切な自動車保険が適応されることを確認しています。さらに、万が一事故が起き、同乗者の損害額を運転者の自動車保険の適用では十分にカバーできない場合、Uberはその不足額を1億円まで同乗者にお支払いします。

当プログラムの第1フェーズでは、多くの方に参画いただき、初期段階の分析を行う上で必要なデータを収集することができました。よって、第1フェーズを終了したことをお知らせします。データをもとに、地域間や時間帯による需要等の変化やその他交通ニーズの課題分析などを行っていきたいと思います。現在検討中の第2フェーズは、第1フェーズでの検証内容を踏まえ、より具体的な移動ニーズを更に深堀りできるような設計にしていきたいと考えています。引き続き国土交通省と話し合い、本プログラムの内容を伝えながら、もし懸念点等があれば払拭し、みんなのUberを通じて次世代の交通のあり方を検証していきたいと思います。

福岡市の都市交通に関するデータ収集にご参画いただいている運転者、同乗者の皆様に御礼申し上げます。引き続きUberの技術を用いて、福岡のコミュニティーに貢献していければと思います。今後とも、みんなのUberをどうぞよろしくお願いいたします。

*ライドシェアとは、移動手段が必要なときに、近くで車を運転している人と移動が必要な人をマッチングし、効率的に移動する手法です。